
時代行列が秋の街を彩る山口三大まつり「山口天神祭」の御神幸祭
公開: 2026年10月12日
山口県山口市の古熊(ふるくま)神社で行われる「山口天神祭」に行ってきました。山口天神祭は山口三大まつりの一つに数えられ、約650年の伝統を持つお祭りです。
毎年11月17日から25日にかけて、神事やさまざまな行事が続きます。今回訪れたのは、その期間中の11月23日に行われる「御神幸祭(ごしんこうさい)」。天神様が神社を出て、山口の街を巡る一日です。
約500kgの御網代車が古熊神社の石段を下る
御神幸祭では、天神様が御網代車(おあじろぐるま)に乗り、山口の街の様子を直接ご覧になります。
この御網代車の重さは約500kg。出立の際は、古熊神社の石段をゆっくりと下っていきます。車輪の直径は大人の身長ほどもあり、近くで見るとその大きさに驚かされます。

石段を下りきると、一行は山口の中心商店街へ向かって練り歩きを始めます。

約300名の大行列が山口の中心市街地を練り歩く
一方、参勤交代の行列を模した神役や備立(そなえだて)行列は、近くの八坂神社から出立します。途中で天神様を乗せた御網代車の列と合流すると、行列は約300名に。商店街を抜け、山口の中心部をゆったりと進んでいく様子は、まるで時代をさかのぼったかのようでした。

御旅所での神事と奉納行事
街を巡った一行は、古熊神社の古殿地に近い御旅所(おたびしょ)に到着します。ここで神事が執り行われ、獅子舞・稚児舞・長持・備立行列がそれぞれ奉納されます。

御還幸で御網代車が石段を一気に駆け上がる
夕方になると、一行は古熊神社へと戻ります。これが「御還幸(ごかんこう)」です。
天神様をお出迎えする太鼓が打ち鳴らされる中、約500kgの御網代車が石段を一気に駆け上がります。大きな車輪を持つ御網代車が勢いよく上っていく姿は豪快そのもので、山口天神祭で一番の見どころだと感じました。

神社に戻った後は再び奉納行事が行われ、最後の餅まきで山口天神祭の御神幸祭は締めくくられます。

約3時間にわたる御神幸祭。街に降りて御網代車から静かに街の様子を見守る天神様と、最後に一気に石段を駆け上がって帰還する御網代車。そのコントラストが印象的なお祭りでした。
約650年受け継がれてきた山口の秋の風景を、ぜひ一度現地で体感してみてください。


