秩父市山田に鎮座する恒持神社の例大祭で、「秩父路に春を告げる祭り」とも称されています。秩父地方で最初に山車が登場する春の祭りとして知られ、かつては「山田の妙見様」として親しまれてきました。 江戸時代からの伝統を継承し、農作業が始まる前の春の豊作祈願としての性格を強く持っています。秩父夜祭が「冬の祭り」であるのに対し、この祭りは「春の祈願」として対をなす存在でもあります。 祭りの主役は「大棚」「本郷」「中山」の3地区から出る笠鉾1台・屋台2台の計3台の山車です。龍や獅子などを刻んだ精巧な木彫りや金箔・鮮やかな幕で飾られ、「移動する美術館」とも称されます。夕刻以降は提灯に火が灯され、昼間とは一転した幻想的な雰囲気に包まれます。 見どころのひとつが「ギリ廻し」で、数トンに及ぶ巨大な屋台をてこの原理で人力により回転させます。若衆の掛け声と木のきしむ音が響く中で繰り広げられる職人芸は、祭りの最大の見せ場となっています。
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