三重県指定無形民俗文化財に指定されている「願之山行事」が執り行われる、伊賀市馬場・陽夫多神社の祇園祭です。安土桃山時代に始まったとされ、疫神を囃して鎮め送ることを本質とする神事です。 行事に先立つ「花揚げ」では、氏子8地区から奉献された花傘の造花や団扇を参拝者が奪い合います。花傘に疫神を寄らせて鎮め送り、災厄を免れようとする儀式です。 メインとなる願之山は大太鼓3丁を載せた4輪の台車に6本の旗を立てた曳山で、約30人が境内を曳き回します。踊りは2種類あり、小踊りは12人の幼児が小太鼓を打ちながら横に往復する単純な動作、大踊りは6人の青年が大太鼓を打ち進む形式です。どちらも「さんよーりさんよーり げにもさーに」という中世後期の拍子物の特色を残す囃し詞を伴います。曳行は3度行われ、最後の「七遍返し」で大踊りの周囲を小踊りが左回りに7周して全行事が締めくくられます。
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