東京都指定無形民俗文化財で、東京最古とされる無縁仏の供養・回向のための盆行事です。 起源は天正年間(1570年代)に遡ります。石山本願寺と織田信長との戦で本願寺が勝利した際、軍師・鈴木飛騨守(鈴木孫市)が片手に槍、片手に軍扇をかざし、戦傷を負った脚を引き摺りながら舞を舞ったことに始まります。皆がその姿を真似て勝ち戦を喜び戦死者を供養したこの踊りが、やがて孟蘭盆の先祖供養として定着。徳川家康に招かれて江戸へ移住した佃の漁師たちによって佃島へと伝えられました。脚を引き摺る独特の所作から「佃のびっこ踊り」と呼ばれていたとも伝わります。 現在も江戸時代以来の旧暦の盆行事として継承されており、櫓の提灯の薄明かりの下、単調な太鼓のリズムと踊り唄に合わせて行きつ戻りつを繰り返す踊りは、江戸の名残を色濃くとどめる貴重な民俗芸能です。
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