大王町船越に古くから伝わる元旦早暁の火祭りです。起源は二百年以上前とされますが、神事の由来は定かではありません。大晦日から続く一連の越年神事の一環であり、伊勢音頭風の音頭で参拝する「年越参り」、祭文を合唱する「アタラシキ」、そして「火祭」へと続きます。山の神の神聖な火種から火をもらい受け、海神を祀る火祭りです。若い男性が派手な女物の長襦袢(花襦袢)を纏い頬かぶりをした姿で、燃え盛る炎に丸太を突き込んで火勢の高低を競います。火の粉が高く舞い上がるほどその年は大漁になると伝えられています。カツオ釣りの様子やカツオの群れを表しているとも言われ、豊漁を占う行事とされています。男性が女装するのは、海の神からの嫉妬を避けるためとも伝わっています。
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