祭神である速玉男命が、海で遭難した際に大蛸に助けられ、無事に上陸したという伝承に基づいて行われている神事です。鳥取県の無形民俗文化財に指定されています。 本殿での秋季例祭に続き、礼服姿の氏子たちが供え物や御幣を携えて舞堂へ移動し、大注連と呼ばれる飾りに祭神の御霊を移す神事が行われます。笛や太鼓による神楽の演奏とともに、大注連の綱が操られ、上下に揺れる様子が神の舞いとして表されます。 その後、ふんどし姿となった氏子たちが、藁で作った蛸を持つ役を中央に据え、神楽囃子に合わせて何度も担ぎ上げます。蛸の足の数にあわせて繰り返し持ち上げる所作が行われ、これは海が静まった様子を表すとされています。最後には、堂内の梁に抱きついた一人を、複数の役の者が梁の周りで回転させる所作が行われます。これは、助けられた祭神への感謝と、蛸が船の先で航海の無事を喜ぶ様子を表現したものと伝えられています。一連の神事には、ほかにも複数の祭儀が含まれています。
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