江戸時代中期、酒蔵で働く若者たちが新酒の出来や商売繁盛、自身の健康を願って始めたとされる行事です。当時は厳寒の時期に、酒を口にしたうえで足並みをそろえてゆっくりと歩き、寺の本尊へ参拝していました。酒蔵の廃業により一時中断したものの、その後、地域の青年団体によって再興され、現在まで継承されています。 歩行に用いる藁の装束は、参加者自身の手によって作られ、腰みのや守り具、注連縄状の飾りなどが用意されます。当日は身を清めたうえで装束を身につけ、神社で祓いを受けたのち、御神酒や供物、五穀、のぼりなどを伴った行列を組み、神社から寺まで約一・二キロメートルの道のりを時間をかけて歩きます。寺に到着すると、本堂で読経による祈祷を受けます。神社と寺の双方に祈願を行う形式は、この地域に特有のものとされています。
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