長野県飯田市の遠山郷(上村・南信濃地区)に伝わる湯立て神楽の祭りです。旧暦の霜月(11月)、現在は12月に各集落の神社で行われます。冬至に向けて太陽の力が衰え、冬至を境に再び盛り返すという自然の節目に、神と人と自然界すべての生まれ清まりを願う祭りとされます。夜に神を迎え一夜を徹してもてなし、夜明けに送り返すという日本古来の祭祀形態を残しています。 神社内の竈に湯釜を据え、聖なる湯を何度も立てる湯立てが繰り返されます。湯は神々に捧げられるとともに参加者も浴びることで命の清めとよみがえりを願います。湯釜から立ち上る湯気は全国の神々を招き寄せる架け橋とされます。 祭りは地域によって釜の数・笛や銅拍子の有無・面の構成などが異なり、大きく4つの系統に分かれます。木沢系統では四人の若者が荒れ狂う「四面」が登場し、笛が加わった囃子に合わせて優美な舞が奉納されます。和田系統は太鼓のみの囃子で動きの激しい舞が特徴です。
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