沼名前神社(祇園宮)の祭神・須佐之男命の神輿渡御祭に先立って行われる祓いの行事で、港町・鞆の浦の航海安全と町民の無病息災を願って江戸時代に始まったとされています。日本遺産に認定された鞆の浦の構成文化財の一つです。神事の中心は「お手火(大手火)」と呼ばれる巨大な松明で、神木の天木香樹(むろのき)と肥松を青竹と縄で縛って作られ、長さ約4.5m・重さ200kg以上に及びます。三番太鼓の合図とともに白装束の当番町代表者が本殿から神前手火を担いで長い石段を駆け下り、三体に順に神火が移されます。頭から水をかぶった氏子衆が交代しながら約3時間かけて本殿を目指して進みます。参拝者は大手火から各自の小手火に神火を移して自宅に持ち帰り、家内安全・厄除けの護符とします。
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