旧出雲街道沿いの久世郷では古くから郷内の氏神社による合同祭礼が行われ、元禄四年には久世神社、朝日神社、鍋屋八幡神社、山久世八幡神社、三十八社宮の五社が合同祭礼を行った記録が残ります。天保年間の大雪で一社が峠を越えられず四社となり、明治の郷解体で合同祭礼は途絶えましたが、大正十年に惣八幡神社が加わり五社による御祭礼として続いています。祭礼では五つの神輿が街道を巡行し、舟形のだんじりが供奉します。だんじりに乗る若者は化粧をして装い、笹を手に「ホイサァ」の掛け声で笹を奪い合う場面が見られます。夜には市街地中心部でだんじり同士を激しく寄せ合う行事が行われ、翌日はだんじりのみの祭礼が営まれます。家々には寄付への礼として「俄留」の札が貼られ、即興の芸を披露する風習に由来します。
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