三重県四日市市富田地区の鳥出神社に伝わる、陸上で行われる模擬捕鯨の祭礼行事です。鳥出神社に奉納された御座船模型をきっかけに、天明元年(1781年)頃から始まったとされています。 鯨を富や豊穣の象徴と見なし、これを仕留める演技によって豊穣を祈願する漁撈儀礼です。北島組・中島組・南島組・古川町の4組が、豪華な彫刻や幕で飾った鯨船山車(神社丸・神徳丸・感應丸・権現丸)をそれぞれ曳き出します。張りぼての鯨の中に青年が入って暴れ回り、船上から少年が扮する羽刺役が銛を投げて追い詰め、仕留めるまでの攻防を繰り返し演じます。 1日目は各町で町練りを行い、2日目は各組が順番に鳥出神社の境内で本練りを行います。本殿と別社への鯨突き奉納ののち、唄と太鼓を打ちながら輪になって回る踊りで締めくくります。捕鯨を生業としない地域に伝わる点が民俗学上の注目を集めています。
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