和歌山県由良町の臨済宗・鷲峰山興国寺で鎌倉時代の開山以来750年以上続く盂蘭盆会の精霊送りで、県指定無形民俗文化財に指定されています。先祖の鎮魂を中心に、豊作祈願や成人儀礼としての側面も持ちます。「六斎念仏」「松明踊」「大松明(どよう)」「燈籠焼」の4つの行事で構成されます。夕刻、檀家が燈籠を掲げて法堂で法要を営んだ後、約300m離れた無常堂へ移動します。子どもたちによる「松明踊」に続き、シダで作られた長さ約4m・重さ約150kgの土俑に火をつけ、若衆が1本ずつ担いで火の粉を散らしながら堂の周囲を3周します。燃焼とともに重心が変わる土俑を支える技が見どころです。その後の燈籠焼きでは、念仏と鉦・尺八が響く中、檀家が持参した切子燈籠が次々と炎に投じられ、大きな火柱が夜空を焦がします。
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