千葉県横芝光町に伝わる全国唯一の古典的地獄劇で、建久7年(1196年)に起源を持ち、昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。後鳥羽院の時代、諸国遊行中の禅僧・石屋が虫生の里で仮寝した際、17歳の新霊・妙西信女が鬼に責められる地獄の様を見ました。翌日その父・椎名安芸守と出会い石屋が様子を語ると安芸守は悪行を悔い、広済寺を建立。その年の夏、寺の庭に鬼面などが天降る不思議が起こり、鎌倉の三彫刻師が訪ねて閻魔大王・鬼などの面を彫刻しました。石屋が僧徒を集めてその面で地獄の呵責と菩薩の救済を演じたのが始まりとされ、以来毎年8月16日「地獄の釜が開く日」に演じられてきました。「大序」から「和尚物語」まで全7段で構成され、地蔵菩薩が子どもを救う場面では涙する観客も多いとされています。
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