島根半島の日本海側、松江市美保関町片江地区に250年以上前から伝わる左義長行事です。松や竹、様々な飾りを施した「とんど」を立て、方結神社で神事を行った後、神輿が「チョーサダー チョーサダー」の掛け声とともに町内を練り歩きます。 この祭りの特徴が「墨つけ」です。神社境内や宮練りの道中で、地元住民はもちろん通行人や見物客を問わず、出会った人々の顔に墨を塗りつけていきます。墨は炭団を細かく砕き、お神酒で練って作られます。墨をつけると一年間無病息災で過ごせ、海難にも遭わないとされており、戦前には既にこの風習があったと伝わります。黒く塗られることを誰も嫌がらないのは、縁起物としての信仰が根付いているからです。宮練りの最後には、地区を巡って災いを集めた神輿が冬の海へと入り、それらを海に流して祭りを締めくくります。
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