邑智郡邑南町矢上の鹿子原集落に伝わる五穀豊穣を願う民間信仰行事で、農薬の普及により全国各地で廃れていく中、古型を残す数少ない事例として昭和42年(1967年)に島根県無形民俗文化財に指定されています。 起源は平家の武将・斎藤別当実盛の伝説に由来します。実盛は源氏の兵に追われた際、水田の稲株に足をとられて討ち死にし、その霊が稲を恨んでウンカ(害虫)となって稲を食い荒らすようになったと伝えられてきました。この霊を慰め害虫を村外へ送り出そうとしたのが行事の由来で、ウンカを「サネモリ」と呼ぶ地方もあるほど広く信じられた伝説です。 当日は花笠に浴衣・紅だすき姿の若者たちが腰に太鼓をつけ、実盛をかたどった乗馬姿のわら人形を中心に練り歩きます。独特の「虫送り唄」に合わせて行進し、諏訪神社境内で踊りを奉納して虫の付いた短冊や花笠の飾りを焚き上げ、最後にわら人形を村はずれの川へ流して締めくくります。
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