伊万里川河畔にあった香橘神社と戸渡嶋神社で、それぞれ収穫感謝の御神幸祭が行われていたことに端を発します。南北朝の故事に重ね、荒神輿を楠木方、団車を足利方に見立てた合戦祭りへと形を変えたと伝えられています。香橘神社は田道間守が中国より持ち帰った橘を植えたことに由来し、橘氏の祖である橘諸兄命を祀り、楠木正成はその末裔とされます。戸渡嶋神社は、足利尊氏が敗戦の後に筑紫へ下り松浦の海上で暴風に遭った際の守護神を祀っていました。昭和三十年代にこの二社と岩栗神社が合祀され、伊萬里神社と改称されています。祭りでは、太鼓の音を合図に荒神輿と団車が市内各所で組み合い、最後に双方が伊万里川へ落ち、早く陸へ引き上げられた側が勝ちとされます。荒神輿が勝てば翌年は豊作、団車が勝てば豊漁に恵まれると言い伝えられています。
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