五島市下崎山地区に古くから伝わる小正月の民俗行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。「豊作」「大漁」「子孫繁栄」を祈願し、奉納相撲・羽根つき・玉せせり・綱引き・大草履の練り歩きと続きます。 名称の由来には定説がありませんが、中通島小串(現・新上五島町小串郷)で行われていた正月16日の的射り行事「アトマト」が長い年月をかけて変化し「ヘトマト」になったとする説があります。 行事の中核をなす「玉せせり」は、体にススを塗った若者が藁玉を激しく奪い合うもので、かつては勝者が鯨の分配を有利に得られたため激しさが増し、刃傷沙汰が絶えなかったといいます。鯨漁の衰退や戦時中の中断を経て一時廃止されましたが、現在は復活しています。クライマックスの「大草履の練り歩き」では、長さ約3メートル・重さ約300キロの大草履に未婚女性を乗せて胴上げしながら城山神社へ奉納します。
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