奈良県桜井市に伝わる行事で、初瀬川を挟んで南北に位置する江包・大西の両地区が執り行います。その昔、三輪山で祀られていた素盞嗚命と稲田姫が大洪水で流され、江包が素盞嗚命を、大西が稲田姫をそれぞれ救って祀ったとされます。しかし夫婦神を別々に祀ることで災いが続いたため、年に一度夫婦の契りを結ぶ神事を行うようになったと伝わります。また稲田姫が蛇となって川を渡ったという伝承も残ります。 両地区で新藁を持ち寄り、江包の春日神社で頭部直径約2メートル・全長約40メートルの男綱を、大西の市杵島神社で全長約100メートルの女綱を製作します。両綱はそれぞれ集落を巡行し、素盞嗚神社にて女綱の舟形に男綱の頭部を差し込む「入舟の儀式」が執り行われます。悪霊除けの勧請縄が巨大化したものと考えられ、子孫繁栄と五穀豊穣を祈る田遊び祭りの一種です。
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