奈良県天理市の大和神社で受け継がれる例祭で、旧大和郷9町の氏子による祭礼です。祭神・大国魂大神はもと宮中で祀られていましたが、日本書紀によれば崇神天皇の代に宮外へ移され、以降各地を経て現在地に鎮座したとされます。室町期の「大乗院寺社雑事記」には中山へ向かう大和明神の渡御の記録があり、500年以上にわたって続く行事です。平成30年に奈良県指定無形民俗文化財となっています。 各町で頭屋と頭人児が選ばれ、宮入から本宮にかけて毎日神社へ参拝します。本宮では羽織袴・白装束に身を包んだ総勢200名ほどの行列が、鉦鼓を鳴らしながら一の鳥居から上街道を南下し、御旅所へと渡御します。途中のお休み所では神輿が石の周りを三度半回る所作が行われ、御旅所では龍の口舞・翁の舞が奉納されます。粽撒きの後、同じ道を還御します。各頭屋宅の門飾りや宮座的な祭祀形態など、大和の古い祭礼の姿をよく残しています。
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